秋バテと夏バテの違いは何?秋バテの原因と改善するための方法

秋バテと夏バテの違いは何?秋バテの原因と改善するための方法
夏の暑さが厳しくなる7月から8月に発症する夏バテはよく耳にしますが、それとは別に暑さが落ち着く9月頃に発症にする秋バテに悩まされる方が増えてきていることをご存知でしょうか?

夏バテと秋バテは発症する時期や症状の違いもありますが、夏バテにならなかったのに秋バテにはなってしまった、という方が多いのも特徴です。

そこで今回は、夏バテと秋バテの違い、さらに体の不調を改善するための対処法をお伝えします。


秋バテと夏バテの違いは何?秋バテの原因と改善するための方法


1 秋バテってどんなもの?夏バテとは違うの?


秋バテは、夏の暑さが落ち着いてくる9月頃に起きる症状で、夏バテとよく似ていますが、発症する時期に違いがあります。

夏バテの起きる時期と主な5つの症状

・胃の調子が悪く、食欲がなくなり胃の痛みがある
・腸の調子が悪く、便秘や下痢になる
・体がだるい、やる気が出ない
・めまいがする
・寝不足になる

秋バテの起きる時期と主な5つの症状

・胃の調子が悪く、食欲が出ない、胃がもたれる
・腸の調子が悪く、便秘や下痢になる
・疲れやすく体がだるい
・立ちくらみやめまいがある
・寝不足で朝起きることができない

秋バテの症状は夏バテによく似ていますが、夏バテにならなかった方が秋バテになることが多く、その不調が長引くことが多いのが特徴です。


2 なぜ秋バテになる?夏バテも原因の一つ?


夏バテになるのは、夏の暑さが体に影響を及ぼすことが原因ですが、秋バテは夏の疲れが秋になって出ることから起きます。

秋バテを引き起こす4つの原因

夏バテで乱れた自律神経が、秋の寒暖差で悪化する

夏はエアコンの効いた部屋で過ごすことが多く、外の気温との差に体がついて行けず、自律神経が乱れます。

そのまま秋になり、今度は朝晩の気温差に自律神経が乱れるため秋バテが起きるのです。

冷たい食べ物の摂り過ぎ

秋になっても日中はまだ暑いため、冷たい飲み物や食べ物を口にする機会が多く、また夏バテで食欲がないままでいると、体の冷えが改善しないままになってしまいます。

そのため胃や腸の機能が低下してしまいます。

夏の間に体にたまったストレス

夏の暑さで、よく眠れない、体がだるいといった症状を改善しないまま秋を迎えてしまうと、秋バテになってしまいます。

夏バテの症状が軽くても、毎日の疲れはストレスとなって体に蓄積し、自律神経を乱す原因となっています。

台風や低気圧

秋は台風が多くなる季節です。そのため低気圧になることが多く、このことも自律神経を乱す原因となります。

夏バテにならなくても、季節の変わり目の温度差には体がすぐに適応できないため、対策をしていないと夏以上に自律神経が乱れることになります。

さらに夏バテで体力が落ちている方は、続けて秋バテになってしまい、体調が悪化してしまう可能性があります。


3 要注意!秋バテを起こしやすい夏の5つの行動


秋バテは自律神経の乱れから血行が悪くなり、免疫力が低下することから、元々胃腸が弱い方などはその症状が悪化するなど、さまざま影響を体に及ぼします。

特に夏の習慣をそのまま秋も続けてしまうと、秋バテになりやすくなります。

秋バテの原因となる夏の行動

・冷たい飲み物や食べ物が食事の中心
・夏はシャワーで入浴を済ますことが多い
・夏は素足で過ごしている
・紫外線対策が不十分、短時間の外出ではしていないことがある
・冷房の設定温度が25度以下になっている

夏の間に体を冷やす行動をしていると、夏バテにならなくても、自律神経に負担がかかり続けるため秋に不調が一気に出てしまいます。

さらに紫外線を浴びることで、疲労物質が体に蓄積することも、秋バテを引き起こすことにつながります。


4 すぐにできる秋バテを解消する4つの方法


秋バテを解消するためには、冷えを改善し、自律神経の乱れを正常に戻すことが必要です。

4つの秋バテ解消法

入浴は温めのお湯にゆっくり浸かる

38度から40度ぐらいの温めのお湯に浸かる、もしくは足湯で体を温めます。

副交感神経が刺激されてリラックス状態になることからストレス解消にもつながります。

重ね着で温度差に対応する

夏の暑さが残っているため、冷房を使っているということも多いかもしれませんが、エアコンの温度は外気温と5度以内の温度差にしましょう。

外出先など温度設定ができない場所に行く時には上着やストールなどで対策を、下半身を冷やさないよう靴下を重ね履きしてもいいです。

運動をして汗をかく

日頃運動の習慣がない方の場合、急に運動を始めても長続きしないことも多いので、普段の生活から腕を振ったり、大股に歩いてみる、ヨガやストレッチなどを10分だけでも毎日やってみる、また朝夕の涼しい時間帯に散歩をするといったことから始めてみましょう。

体を温める食事をする

血行を改善し、腸内環境を整えることが必要ですので、体を温めてくれるショウガを食べるのがおすすめです。

さらに秋ならカボチャやサツマイモは食物繊維が豊富で、免疫力を高めるビタミンCも含んでいるのでおすすめです。

秋バテ予防や解消には、ビタミンB群が豊富で良質なタンパク質を含む秋の味覚、サバの味噌煮を食べましょう。

サバの味噌煮で秋バテ解消レシピ

材料

・サバ:2切れ
・ショウガ:1切れ
・だし汁:100ml
・みりん:大さじ2
・醤油:大さじ大さじ1
・酒:大さじ4
・砂糖:大さじ2
・味噌:大さじ2

作り方

①煮汁を作る
だし汁に、みりん、醤油、砂糖、酒、ショウガを入れて煮立てます。

②サバの切り身を入れる
皮を上にして切り身を入れ、落とし蓋をし、5分ほど煮ます。

③味噌を加える
味噌を加え、さらに5分から6分煮ます。焦げ付かないよう鍋を時々揺すりましょう。

④煮汁が煮詰まったら完成
ショウガを刻んで上に載せるのもおすすめです。

サバは煮る前30分ほど、塩をかけて置いておき、湯をかけ回してから煮ると臭みが抜けますよ。


5 秋バテだけじゃない!秋に起こりやすい不調に注意


秋に起きる不調は秋バテだけではありません。

秋だから仕方ない、と思っているその症状が体調不良につながることがあります。

秋に起こりやすい3つの体の不調

過眠

秋になると日照時間が減っていくため、それに合わせて人間の体も冬眠に似た症状が起き、日中でも眠くなるといったことが多くなります。

過食

食欲の秋とも呼ばれ、美味しいものが収穫できる季節だからでもありますが、冬に備えて栄養を取り込もうとする本能から起こります。

うつ

気温が下がり、体の血液の循環が低下すること、また体を動かすことが減ることが重なると、うつ状態になりやすくなります。

生存本能から来る症状ではありますが、規則正しい生活をし、朝起きたときに日光を浴びて体内時計をリセットすること、栄養バランスの取れた食事をし、暴飲暴食を慎むことが大切です。


秋バテで起こる体の不調の原因、さらに改善するための方法をお伝えしましたが、いかがでしたか?

秋バテは夏バテと似た症状を起こしますが、夏バテよりも長引きやすく、また他の病気を引き起こしたり、元々胃腸が弱い方の場合、その疾患が悪化するなど悪影響を及ぼします。

さらに秋バテは体力に自信がある方でもかかることが多く、夏バテよりも重症化しやすいため注意が必要ですので、食事や入浴方法など夏から秋にかけて気をつけましょう。

まとめ

秋バテと夏バテの違いは何?5つの体の不調の原因を改善するための方法

1 秋バテは暑さが落ち着く9月頃に発症する
2 秋バテは胃腸の調子が悪くなり食欲がなくなる
3 秋バテで寝不足や立ちくらみやめまいが起こる
4 夏の間に疲れや体を冷やす行動が秋バテにつながる
5 秋バテ対策は体温調整と適度な運動


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