牛乳は私たちの食生活には欠かせないもので、普段スーパーなどに行くと液体の牛乳だけでなく、牛乳を加工したチーズや生クリーム、またそれらを使用した商品もたくさん目にしますよね。
料理やお菓子作りにも、牛乳を使うことは多いですし、何より体に良いイメージが強く、健康のために意識的に飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。
ですが、いくら体に良いからと言って、牛乳を飲み過ぎてはしまうと、実はせっかくの効果が半減してしまうことがあるのです!
そこで今回は、牛乳の飲み過ぎが原因で起こる、残念な体へのデメリットをご紹介します!
牛乳の飲み過ぎが原因の8つの体へのデメリット
1 意外に知らいない牛乳のことを紹介
一口に「牛乳」と言っても、たくさんの種類があります。
乳脂肪分が3%以上含まれているものを「牛乳」と呼びますが、殺菌方法で種類が分けられます。
超高温短時間殺菌法
120~130℃で2~3秒間加熱する方法です。
店頭に並んでいる牛乳のほとんどが超高温殺菌法で処理されています。
高温殺菌法
72~85℃で15秒以上加熱する方法です。
低温殺菌法
62~68℃で30分以上の時間をかけて殺菌する方法です。
風味がよく、栄養素も加熱によって損なうことが少ないのですが、圧倒的に時間と手間がかかるので、
価格は高くなります。保存期間も短いのが特徴です。
高温を加えることでカルシウムなどの吸収率が低下してしまうため、「成分調整」というカルシウムや他の成分を加えた牛乳も販売されています。
2 牛乳の含まれる遅延型アレルギーとは?
もともとの食物アレルギーの方を除いて、ある食物を極端に摂取しすぎることによって引き起こされるアレルギーを「遅延型食物アレルギー」といい、牛乳の飲み過ぎによっても引き起こされる可能性があります。
この場合のアレルギーは発症に時間がかかることもあり、少しずつ反応が表れてくるので、アレルギーだと気づかない人も多いようです。
牛乳に含まれる「カゼイン」というタンパク質がアレルギーを引き起こすと言われていますが、症状としては重篤なものは少なく、気分が悪くなったり、下痢をしたりと症状は様々です。
3 牛乳特有のお腹のゴロゴロに気を付ける
冷蔵庫から牛乳を取り出して、勢いよく飲んだ後にお腹がゴロゴロしてくることはありませんか。
多くの人が経験したことのある症状ではないでしょうか。
牛乳を飲み過ぎることで牛乳の中の乳糖を分解する酵素のラクターゼが不足し、分解されずに腸の中に残ってしまい、残った乳糖が発酵してガスとなり腸の蠕動運動を促します。
更に、腸内の水分を集めるのでゆるめの便となり、下痢になってしまいます。
これを「乳糖不耐症」と言い、もともと多くの人に見られる症状ですが、乳糖への許容量は人によって違うので、すぐに下痢や腹痛を起こしてしまう人もいれば、ほとんど気づかない人もいます。
乳糖不耐症の症状が深刻な人は、市販されている乳糖を減らした牛乳を試してみるのも良いでしょう。
4 幼児は特に注意すべき牛乳貧血とは?
乳幼児の時に気を付けてもらいたいのが貧血!俗に「牛乳貧血」と呼ばれています。
序文で記載してある通り、牛乳にはカルシウムがたくさん含まれています。
多量のカルシウムを摂ってしまうと、亜鉛や鉄分を体に取り入れにくくなってしまいます。
そもそも、牛乳に含まれている鉄分量は少なく、乳児に必要な鉄分量は1日5mgのところ、牛乳には約0.6mgしかありません。
そのため、牛乳だけで鉄分を補うにはとてつもない量を飲まないといけません。
更に、牛乳を飲み過ぎることでお腹がいっぱいになってしまい、他の食材から鉄分が取れなくなってしまい、結果的に貧血になってしまう場合が多く見られます。
5 牛乳の飲み過ぎで起こる肌荒れ
牛乳の中に含まれている女性ホルモンが、体内の酵素によって男性ホルモンのテストステロンに変わってしまい、皮脂を過剰に分泌させることで毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが出来てしまいます。
このテストステロンによって肌の角質も固くなり、毛穴の黒ずみも出てきます。
さらに、飲み過ぎることによって牛乳の中の動物性脂質の摂り過ぎになりますので、こちらも皮脂がたくさん分泌され、毛穴が詰まる原因になります。
ニキビや肌荒れが長い間気になっている人は、いつも飲んでいる牛乳を低脂肪乳か無脂肪乳に変えてみると、皮脂の過剰な分泌は抑えられますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
6 牛乳の飲むタイミングを誤ると虫歯になる
牛乳に含まれる栄養素の代表格はカルシウムではないでしょうか。
カルシウムは歯にとっても大切な成分ですが、牛乳は歯にとって良いことばかりではないのです。
ポイントは牛乳を飲むタイミング!効果的な飲み方は「食後に飲む」です。
通常、口の中は弱酸性になっています。ところが食事をしてしまうと、口の中がどんどん酸性に変わっていきます。
そのタイミングで牛乳を飲むと、牛乳の中の乳糖の効果により、口の中が酸性に変わるのを抑えてくれるので、虫歯の予防に効果があります。
ところが、牛乳を寝る前に飲み過ぎてしまうと口の中に残った乳糖が酸化し、眠っている間にどんどん歯のミネラルが溶けて行ってしまい、虫歯になってしまいます。
寝る前に牛乳を飲んだ後は、歯を磨くよう心がけましょう。
7 ダイエット中に牛乳を飲む際は注意が必要
牛乳を飲み過ぎると、筋肉や血液に使われるはずのタンパク質が、分解しきれずに体脂肪として体内に残ってしまいます。
牛乳に含まれているたくさんのたんぱく質の摂りすぎは、肥満にも繋がります。
カロリーもコップ1杯分の200mlで約140kcalもありますので、飲み過ぎると太ってしまうのは言うまでもありません。
ただし、適度な量を摂取することで、小腸への脂肪の吸収を抑え、腹持ちも良いのでダイエットに有効だとも言えます。
適正な量の牛乳を摂取し、バランス良くほかの食材から栄養分を摂り、健康的なダイエットを目指しましょう。
8 牛乳の飲み過ぎが起こす体臭とは?
牛乳には脂質が含まれています。
腸の中で脂肪が小腸の中で分解する際に絨毛に脂肪が詰まり、発酵して出てきた匂いが体臭として体外にも出てしまいます。
この匂いは「牛乳臭」とも言われ、人によっては決して嫌な臭いではないこともあります。
また、牛乳は汗を作り出す汗腺の活動を活発にさせる効果がありますので、汗をかきやすくなるので汗臭くなります。
汗をかくことで雑菌も繁殖しやすくなるので、いわゆる「生乾きの臭い」といった臭いの発生もうながしてしまいます。
1日1~2杯程度を飲む分には問題ありませんので、あまり神経質になる必要も無いでしょう。
さて、『牛乳の飲み過ぎが原因の8つの体へのデメリット』はいかがでしたか?
牛乳の性質をきちんと知れば、牛乳を飲むことのメリットデメリットがはっきり見えてきたのではないでしょうか。
栄養素がたくさん含まれている牛乳ですので飲み過ぎには気を付けて、上手に食生活に取り込んでいってください。
今回ご紹介した内容に関連する記事として
も併せてご覧ください。
今、あなたにオススメ