すぐ使える!捻挫したときの応急処理とアフターケア5つの方法

すぐ使える!捻挫したときの応急処理とアフターケア5つの方法

道でつまずいた、また階段を踏み外した、そんな些細なことで捻挫をしてしまうことがありますよね

すぐに病院に行くのがベストですが、その場で応急処置をしておくことで、病院に行くまでに悪化させることを防ぐことができ、軽いものなら応急処置で痛みを軽減することも可能です。

そこで今回は、捻挫をしたときの応急処置と、早く治すためのケアの方法をお伝えします。                          


すぐ使える!捻挫したときの応急処理とアフターケア5つの方法


1 捻挫とは?その状態と怪我の度合いについて


捻挫とは、足や腕、指の関節に、許容範囲以上の負荷がかかることで、関節を形成している靱帯が損傷を受けることをいいます。

靱帯が損傷を受けることで、皮下出血や腫れ、痛みなどが起きますが、表面からはどうなっているのかがわかりづらい疾患です。

靱帯の損傷がどれほどの状態かによって、捻挫の症状は大きく3つのレベルに分けられます。

捻挫の状態レベル

1度

靱帯が伸びているだけで、痛みや腫れは比較的軽いことが多いです。

2度

靱帯の一部が切れている状態。歩くと痛みを感じます。

3度

靱帯が切れており、関節が支えられず不安定な状態。関節だけでなく広い範囲で腫れることが多く、松葉杖が必要になるほど歩行に支障が出ることもあります。

靱帯が損傷するだけでなく、筋肉や腱が損傷していたり、靱帯に引っ張られ、骨が剥がれたり、骨が圧迫されてへこむといった症状が起きていることもあります。

骨折と見分けがつかない場合も多く、レントゲンを撮るまで判断できないこともあります。

捻挫は手当てをせず放置しておくと、痛みが取れないだけでなく、関節の可動域が狭まるなど、変形につながる可能性があります。

そのような事態を防ぐためにも、適切な応急手当てが必要なのです。


2 捻挫したときはどんな応急処置をするべき?


捻挫をしたときに、すぐ行なうべき応急処置として挙げられるのが「RICE」です。

処置の頭文字をとって、こう呼ばれています。

捻挫の応急処置の基本RICE

R(REST)

安静。患部を動かさないようにし、安静にします。動いて患部に体重をかけないようにしましょう。

I(ICE)

冷却。患部を冷やし、炎症や痛みを取ります。患部をふくめ、広い範囲を冷やすようにします。

C(COMPRESSION)

圧迫。患部を圧迫し、固定することで内出血や腫れを防ぎます。

E(EREVATION)

高く上げる。患部を心臓より高くすることで、症状をやわらげます。

これらの応急処置を行なうことで、症状をやわらげ、悪化を防ぐことができますが、アイシングで患部を冷やす際には、やり過ぎると凍傷を起こしてしまうことがあります。

15分から20分ほど冷やし、感覚がなくなったら一旦冷やすのをやめ、感覚が戻ったら再び冷やす、を繰り返します。

冷やす、戻すを1セットとし、2セットか3セット程度行なったらそれ以上は冷やさないようにします。

痛みがひどいときには、湿布を貼ってもかまいません。


3 捻挫したときの病院での治療はどんなことをするの?


捻挫の症状のレベルにより、病院での治療の方法は変わってきます。

捻挫のレベル別による治療

レベル1の軽度

一時的に靱帯が伸びているだけなので、応急処置を適切に行なっていれば病院に行かなくても問題ありません。1週間から2週間程度で痛みや腫れは引きます。

レベル2の中度

靱帯が部分的に切れているため、歩行が困難になります。応急処置をして、テーピングを行なうことで、病院に行かなくても治ります。ただしテーピングを正しく行なわないと、痛みがひどくなる場合もありますので、その場合は病院で処置を受けるようにしましょう。

レベル3の重度

靱帯が切れているため、ギプスで固定する必要があります。また靱帯の状態によっては、手術を行ない、縫合する必要が出てくることもあります。

しかし捻挫は見た目では判断がしにくい上、骨折していても似たような症状が起きるため、判断を間違うと痛みがひどくなるだけでなく、骨や関節の変形といった事態を招きかねません。

以下のような状態であれば、すぐに病院に行くようにしましょう。

病院にすぐ行くべき症状

・患部が変形している
・患部やその周辺が通常の1.5倍以上腫れている
・捻挫をした部分を動かせない
・痛みがひどい、また1週間すぎても痛みが続いている場合

骨折の可能性もありますので、かならず整形外科を受診し、レントゲンを撮ってもらうようにしましょう。


4 捻挫した後はどんなことに気をつけるべき?


捻挫をした場合は、応急処置をした後は極力患部を動かさないようにすることが大切です。

アイシングは捻挫から3日ほどはした方がいいのですが、やり続けると今度は体の中の治ろうとする力を邪魔してしまうので、痛みがある程度治まったら、今度は温めるようにします。

さらにテーピングで固定したままにするのではなく、リハビリを行ない、元の可動域を取り戻すようにしましょう。

また併せて筋力や靱帯を修復するために、食事の面でもサポートしましょう。

組織を作るタンパク質と、その合成を助けるビタミンC、さらに体の免疫力を上げ、修復する働きを助けるビタミンB群を積極的に取り入れます。

ただし修復に必要だからといって、安静期に過剰な栄養補給をすると、体重が増え、逆に患部に負担となりますので、注意が必要です。


5 捻挫を繰り返さないためにできる予防法  


捻挫はくせになりがちです。  

これは骨折と違い、応急処置をしておけば比較的短時間で治るため、捻挫をしても湿布だけで済ませたり、また痛みが取れた時点で固定をやめてしまうといった対応をしてしまいがちです。

しかし伸びた靱帯は、反応が鈍るようになってしまいます。

捻挫したときに、患部は捻挫した方向に曲がってしまいますが、靱帯が伸びてしまっているために通常なら靱帯が張って「曲がっている」のを元に戻そうとする感覚が鈍ってしまうのです。

スポーツをしている場合、捻挫を全くしないといったことは避けられません。

しかしサポーターやテーピングは、一時的な予防はできますが、体自身の治癒にはなりませんので、また捻挫を繰り返すことになります。

捻挫を繰り返さない予防方法

運動前のストレッチをする

急に体を動かすことは、筋肉がこわばり、体が冷えているので捻挫しやすくなります。手首や足首などの関節を伸ばすことを心がけましょう。

運動の際にはサポーターを使う

捻挫しやすい場所を守り、関節を安定させる効果があります。

サイズの合った靴を履く

足下がぐらついていると、捻挫しやすくなります。足にきちんと合った靴、安定した靴を履くようにします。

バランストレーニングを行なう

片足立ちをして、体のバランス感覚を養います。目を開けたまま、また目を閉じて、片足を立てて30秒間バランスを取りましょう。毎日繰り返すことで、神経の反射を鍛えます。

捻挫をしにくくするには筋力トレーニングも必要ですが、まずは毎日のストレッチをかかさないことが捻挫だけでなく怪我予防にもつながります。


捻挫をしたときの応急処置、そして早く治すためのケアの方法をお伝えしましたが、いかがでしたか?。                          

捻挫は比較的軽いものなら、病院に行かなくても回復することは可能ですが、靱帯がゆるんでしまうと同じ場所で捻挫を繰り返してしまいます。

痛みが引いてきたら、少しずつでも患部を動かすトレーニングを行ない。捻挫癖にならないように気をつけましょう。

まとめ

すぐ使える!捻挫したときの応急処理とアフターケア5つの方法

1 捻挫とは靱帯が損傷を受けること
2 捻挫の応急処置は「安静・冷却・圧迫・高く上げる」が基本
3 病院での治療は捻挫の症状のレベルで違う
4 捻挫した後は極力患部を動かさない
5 捻挫癖にならないためには筋力トレーニングが有効


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