日頃から体の免疫力を上げるために、運動や食事などに気をつけているという方もいますが、実際にそれを実践するのはなかなか難しいものですよね。
自分で健康でいようと思っていても、私たちの身の回りには、様々なウイルスや細菌が活動していますし、仕事などでのストレスや疲労も免疫力を下げてしまいます。
そこで今回は、すぐに実践できるツボ押しで、免疫力を上げる方法をお伝えします。
免疫力を高めるのに効果的な5つのツボの場所と押し方
1 免疫力が低下する原因と免疫力を高めるのに必要なこと
免疫力とは、私たちの体に備わっている機能で、外部からの刺激から体を守っていますが、様々な要因でこの免疫力が低下すると、風邪などの病気にかかりやすくなってしまいます。
このような要因から、体を守るためには、もともとの免疫力のバランスを保つことに加え、免疫力をさらに上げることが必要となります。
また東洋医学では、生命力の源とされている腎は、体の中で重要な臓器の一つ。
この腎は、生命エネルギーを蓄え、排尿や排便のコントロールや、骨や歯を作る働きや脳の健康を保つ働きがあります。
この場所を冷やすと、免疫力の低下すると考えられており、腎の機能を改善するツボ押しは、免疫力アップにもつながるのです。
2 免疫力を高める丹田の刺激で体温を上げる
体温を上げるためには、腹式呼吸で腸を刺激するのが効果的です。
さらにおへその下にある丹田というツボを刺激しましょう。
おへその下、指4本分のところにある丹田は、体の中心にあるツボで、免疫力を高める効果があります。
この部分に両手を重ねて置いて、この丹田をへこませたり出したりすることを意識しながら腹式呼吸を行います。
手のひらの温かさも丹田に伝わるので、体温が上がります。
3 免疫力を高めるために胃腸のツボである足三里を刺激しよう
足三里は胃腸の働きに関わるツボで、ここを刺激することで、血行を改善し、疲れを取る効果があります。
特に胃や腸が疲れているときなどは、血行が悪くなり働きも低下している状態です。
また免疫細胞が多くある腸の働きが低下していると、免疫力も落ちてしまいます。
ひざのお皿の下部分から、指4本分下、すねの骨の外側にありますが、手をLの形にして、親指で皿の上を押さえてみましょう。
ちょうど中指が当たる場所、少しへこんでいて押すと痛みがあるところがツボです。
押す際には、ぐりぐりと回すと筋を痛めてしまいますので、左右の親指をツボのところに重ね、体を前にかがめるようにして、押し込んでみましょう。
ゆっくりと力を込め、ゆっくりと圧をやわらげるのがコツです。
胃腸を正常に戻すだけでなく、血行が良くなるので足の疲れも取れます。
4 免疫力を高めるために風邪を予防する風門のツボを温めよう
風門のツボは、首を前に倒したときに飛び出る骨から指2本分下がったところ、さらにそこから指2本分外側にあります。
風門を刺激することで、免疫力を高め、風邪を予防することが可能となるのです。
さらに風邪の引き始めなどに、この風門のツボの下側、肩甲骨の間をカイロで温めるのもおすすめです。
発熱しているときにも、風門を温めることで発汗が促されます。
またこの風門は2つ同時に刺激することで効果が高まりますので、うつ伏せに寝て、誰かにツボを押してもらうようにしましょう。
5 普段から免疫力を高めるために合谷のツボを押そう
親指の付け根部分にあるツボである合谷は、万能のツボともいわれ、普段から押すことで体の不調に早めに気づくこともできるツボです。
合谷のツボは、人差し指と親指の付け根より下、へこんでいるところにあります。
この合谷を押して、ひどい痛みを感じる場合は、押した側と反対側の体の部分に不調が起きている可能性があります。
さらに合谷には体の不調を予防し、改善するという効果もあります。
これらの不調を改善することで、免疫力が改善することにつながります。
ただし合谷には子宮の収縮を促す効果があるため、妊娠中にこのツボを押すのはやめておきましょう。
6 忙しい時にすぐできる免疫力を高めるツボ・井穴を刺激しよう
井穴と呼ばれるツボは、爪の下部分と爪の端の部分が重なった爪の付け根部分にあり、刺激することで、血液やリンパの流れを改善し、免疫力を上げることが可能です。
両手の親指部分の井穴を刺激することで、免疫力を高める効果があります。
ボールペンや先のとがったもので、刺激してもいいのですが、うまくツボに入らないと効果がありませんので、クリップを使ってみてもいいでしょう。
親指の外側からはさみ、先端の部分が爪の付け根に当たるようにします。
親指の井穴は、左手なら右の下端、右手なら左の下端になります。
体には様々なツボがあり、体の中に張り巡らされた神経や血管を刺激することで、その流れを正常に戻します。
お灸や鍼で刺激する方法もありますが、疲れを感じたときにすぐ押すことで効果が出ますので、仕事の合間などにも気がついたときに刺激するのがおすすめです。
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