トイレに行く事が増えてきた、排尿する時に痛みを感じるなどの異常がある場合、まず膀胱炎ではないか、と不安になる人も多いでしょう。
膀胱炎にも、様々な種類があり、それぞれ症状は似通っていても微妙に違う部分があったり、また原因も異なってくるのです。
頻尿や排尿時の痛み、また血尿などの異常が認められた場合は速やかに病院に行くのが大切になりますが、自分の体調がどうなのか、思い当たる原因はないかを自分でチェックする事も非常に重要なポイントになります。
そこで今回は、膀胱炎の症状や原因、その対処法や治療法をご紹介します。
膀胱炎で病院に行く前にチェックしておきたい5つの体の不調と対処法
1 気になる膀胱炎の症状とは?
膀胱炎は、女性が特に罹りやすい病気として知られています。
何故なら、女性は尿口と肛門の位置が近いために細菌が入り易く、また尿道の長さも男性が15センチから18センチと長いのに比べて、女性は3センチから5センチと短いために、細菌が膀胱に入って炎症を起こしてしまい可能性がとても高くなるためです。
それでは膀胱炎の症状はどのようなものか挙げてみますので、チェックしてみてください。
- 頻尿気味で、トイレに行く回数が増える
- 排尿する時に痛みがある
- 血尿が出る時がある
- トイレから出ても、下腹部が痛んだり、残尿感がある
- 尿が濁っている
これらの異常がある場合は、早めに病院へ行って検査をしてもらいましょう。
2 膀胱炎の原因とは
膀胱炎は、細菌が膀胱に入り込んで繁殖することで炎症を起こし、痛みや出血を伴う病気の事です。
膀胱は尿を溜めている場所なので、元々少しの細菌がいますが、正常時であれば身体の抵抗力がその細菌を抑えてくれますので、何も起こる事はありません。
しかし、細菌が繁殖してそれが炎症を起こしてしまうと、排尿時に痛みを感じたり、尿自体が濁ったり出血したりします。
ストレスや食生活の乱れなどで、体調を崩し、抵抗力が落ちてしまうと、やはり膀胱の抵抗力も弱まってしまうので細菌が増えて炎症を起こして膀胱炎を引き起こす原因となってしまいます。
特に女性は、生理中などはナプキンなどを使用しますので、どんなに気を付けても細菌が繁殖しやすい状態にあります。
上記で説明した通り、女性の体の構造は、尿口・膣口・肛門の位置が近く、尿道が短いために、細菌が入り込みやすいのです。
生物には抵抗力がありますから、多少の菌は問題なく跳ね返してしまう力がありますが、生理中はホルモンバランスも不安定である事、ストレスが溜まりやすい事、細菌も繁殖しやすい状態である事を考えて、生理中は特に清潔を保つようにしましょう。
また、身体が疲れていたり、ストレスを感じている時は抵抗力が弱まっていますから、リラックスタイムを作ってストレスを発散したり、しっかり休憩を取って身体を休める事が大切です。
3 膀胱炎の4つの種類
それでは、膀胱炎には原因や症状によって、種類も変わってきますので、ここでご紹介しましょう。
急性膀胱炎
主に細菌が入り込み、炎症を起こして引き起こされる症状です。
まずトイレのに行く回数がだんだんと増えていき、最後にはトイレにこもりっぱなしにってしまう事も多くなります。
また、排尿時には響くような痛みを伴い、それが段々と強くなっていきます。
酷い時には、トイレから出ても残尿感だけではなく痛みが残ることも。
悪化すると、尿が濁ってくるのですが、これは体内に入り込んだ細菌と白血球が戦ったために起こる現象で、尿が濁っているのは白血球の死骸です。
出血性膀胱炎
こちらも急性膀胱炎と同じ、細菌が入り込んで炎症を起こしたために起きる病気です。
こちらは血尿が出た場合に診断されます。血尿の他にも、残尿感や痛み、また微熱などが起こる場合もあり、特に抵抗力の弱い子供が罹り易い病気です。
大人でも、大きなストレスを抱えていたり疲れを溜めこむと、抵抗力が弱まりますので罹る恐れがあります。
慢性膀胱炎
急性とは違い、既に膀胱炎を経験して治療を続けているのに、途中でその治療を止めてしまったり、治ったと勘違いして薬を飲まなくなってしまい、再発してしまった状態を言います。
病院ではきちんと検査を受け、治療のための薬も処方されますので、医者から「完治した」とお墨付きを貰うまでは、素人判断で勝手に治療を止めないようにするのが大切です。
心因性頻尿
心因性頻尿は、ストレスが原因で水を多く摂り過ぎてしまったり、その結果トイレの回数が増えてしまったり、頻尿のせいで尿口に痛みが走ったりする病気です。
膀胱炎と違って炎症を起こしていないので、こちらはストレスを取り除くことが肝心です。
あまりにも辛い場合は、心療内科などの病院へ紹介してもらうのもいいでしょう。
4 膀胱炎の治療法とは
それでは、膀胱炎の治療とは主にどのようなものなのでしょうか?
まず、抗生物質などの投薬による治療が第一に挙げられます。
殆どの膀胱炎の場合、この投薬で完治するのが殆どなのですが、「薬さえ飲めば治る」と市販の薬を買って飲んでしまう人も増えています。
しかし、アレルギーなどを考慮して、きちんと病院で検査を受ける事が肝要です。
ただの膀胱炎だ、と思っていたら、検査を受けてみれば違う病気に罹っていた、というケースもあるのですから、自分で勝手に判断したりせず、きちんと病院へ行きましょう!
5 膀胱炎の予防・対処法
まずは、異常を感じたらすぐに病院へ行く事、そして医師の指示に従う事が第一となります。
その上で、合併症を引き起こさないように、自分でも出来る予防法や対処法をご紹介しましょう。
- 特に下半身は清潔にしておく
- 女性の場合、生理中は、ナプキンが蒸れると細菌が増える為、ナプキンはこまめに取り換える
- 女性の場合、排便時に拭く時は前から後ろへとペーパーを使う
- 下半身を冷やさないように気を付ける
- トイレを我慢しない
- ストレスを溜めない
- 日々の生活を見直し、疲れを溜めない
これらを心掛けることで、膀胱炎の予防にもなる事、また膀胱炎の時にも気を付ける事で治癒が早く事を覚えておいてくださいね。
さて、『膀胱炎で病院に行く前にチェックしておきたい5つの体の不調と対処法』はいかがでしたか?
普段からストレスや疲れを溜めないことは勿論、清潔に保つことも膀胱炎を防ぐためには大切なんですね。
是非、日頃から気を付けて、健康に毎日を暮らせるよう、あなたの生活を見直してみてください!
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