気になる涙目を治すための5つの方法

気になる涙目を治すための5つの方法
涙目が気になって、家事や仕事に集中できなくなることってありませんか?

涙目は流涙症と呼ばれ、涙が目に溢れるくらい溜まることですが、原因は目から鼻に通じる涙嚢や鼻涙管が詰まって涙が逆流してしまうこと、そしてドライアイ、涙腺の緩み、逆さまつ毛、白内障などで涙の分泌が増えてしまい目に溜まる2つがあります。

涙目の症状がひどくなければ良いのですが、気になって仕方がないという場合はきちんと治療したいですよね。

そこで今回は、気になる涙目を治す方法をご紹介します!


気になる涙目を治すための5つの方法


1 鼻涙管閉塞症のチェックをしよう!


鼻涙管閉塞症は涙目の原因の1つで、涙道閉塞症とも呼ばれる主に生まれたばかりの赤ちゃん、そしてお年寄りにも多い症状です。

実は涙は感情が溢れて泣くときだけに出るものではなく、ごく微量の涙が上まぶたにある涙腺という穴から排出管を通って常に分泌されています。

そして目の中に入るゴミやほこりを洗い流す役割、そして角膜に酸素と栄養を運ぶ役割を担っているのです。

さらに涙は、目から溢れて頬を伝って流れるだけではなく、目頭の近くにある涙点から涙小管、涙嚢、鼻涙管を通って鼻の穴に入り、鼻腔内の空気を湿らせる役割も担うのです。

この一連の大切な役割の担う鼻涙管が詰まり、鼻腔に涙が入らなくなる状態を鼻涙管閉塞をいいます。

鼻涙管閉塞になると涙が流れずに逆流してしまい、常に目が潤み、涙が溢れそうな状態が続く涙目になってしまうのです。

まずは、鼻涙管閉塞症になっていないかをチェックしてみましょう。

鼻涙管閉塞症の主な原因5つ

  • 形成異常
  • 鼻炎
  • 蓄膿症
  • ポリープ
  • 結膜炎

鼻涙管閉塞には、先天性と後天性のものがあり、先天性の症状は形成異常が原因となり、出生直後から流涙と眼脂が引き起こります。

また、後天性の症状として、蓄膿症や結膜炎など、目や鼻の病気から鼻涙管閉塞に至るケースもあります。

さらに鼻涙管閉塞に伴い、鼻涙管の上にある涙嚢が細菌感染を起こす涙嚢炎になると、涙に加えて目やにが止まらない、膿が目に出てきてしまうなどの症状が現れます。

鼻涙管閉塞の治療は、次のような方法で行われます。

鼻涙管閉塞の治療

ブジー手術

涙点から微細の金属の棒を挿入し、涙嚢や鼻涙管の詰まっているものを押し出す(閉塞解除)手術です。
治療時間は30分程度で、入院不要で日帰りで治療は終わります。

涙管チューブ挿入術

微細なチューブを涙点から涙道内に入れて、詰まっているものを押し出します、
そして、詰まりがなくなった涙道に微細なチューブを挿入して、2~3カ月間留置した後で取り出します。
治療時間は30分程度で、入院不要で日帰りで治療は終わりますが、留置したチューブの経過観察や取り出すために通院が必要です。

涙嚢鼻腔吻合術

鼻の骨を切除して、涙道から鼻腔に通じる別の道(バイパス)を作る手術です。
目頭から鼻の横にかけて皮膚を切開する鼻外法、鼻の中を内視鏡を使って粘膜や骨を切除する鼻内法の2種類の手術方式があり、いずれも数日の入院治療が必要です。

鼻涙管閉塞の治療でブジー手術、涙管チューブ挿入術のどちらを行うかは、お医者さんの判断になります。

さらに涙嚢鼻腔吻合術は、ブジー手術や涙管チューブ挿入術で詰まりが押し出せない場合に行う治療法です。

上記の病気に心当たりがあるようでしたら、一度眼科・耳鼻科へ足を運び、診断を受けるようにしましょう。

お医者さんの診断により、鼻涙管閉塞で涙目を起こっているのではない場合は、ドライアイ、涙腺の緩み、逆さまつ毛、白内障などの別の原因が考えられます。


2 涙目とドライアイの意外な関係!?


ドライアイは、基本的に目が乾く症状を言いますよね?

目に必要な涙の異常とされるドライアイの原因は、環境要因が大きいため、まずは自分がドライアイになっていないか、以下の項目でチェックをしてみましょう。

ドライアイの主な原因5つ

PC、スマホ、テレビを見る頻度が高い

PCやスマホをいじっていると、無意識のうちに瞬きをしない状態になってしまいます。

これが原因で、目の十分な涙を維持できなくなり、ドライアイとなってしまうので、スマホ中毒者の方は特に気をつけましょう。

効き過ぎた空調

夏は冷房、冬は暖房と快適な室内で時間を過ごすことが多くありませんか?エアコンを使用すると、空気が乾燥しやすいので、結果的に目も乾きやすくなってしまいます。オフィスワークをしている人は要注意です。

ストレスを感じやすい

人は緊張感やストレスを感じると、交感神経が活発になります。交感神経は、涙の分泌を減少させてしまうので、目を保護する涙まで失ってしまい、ドライアイとなるのです。

コンタクトレンズ

コンタクトレンズの長期装用は、目の乾燥の原因となります。

夜型の生活

夜型の生活を送っていると、体内の代謝バランス、主に自律神経の働きに悪影響が出てきます。自律神経が正常に働かないと、涙の分泌量もおのずと減少してしまうのです。
ドライアイの初期段階では、痛みや悲しみなどからくる、涙の反射性分泌を感じることがあります。

したがって、ドライアイでも鼻涙管閉塞症になっている可能性がゼロではないので、注意が必要となります。


3 加齢による涙腺の緩みをストレッチで解消する方法


「年を取ると涙腺が緩くなる」という言葉を聞いたことはありませんか?

実は加齢変化で結膜に当たる白目部分の皮がたるむことで、涙が正常に涙点まで到達することなく、目の中に溜まり続けると涙目となってしまうのです!

そこで、老化を防ぐための目のストレッチ方法を紹介します。

老化を防ぐ目のストレッチ方法

①目から5メートル以上離れた場所に、対象物を決める
②対象物をぼんやり見るイメージで、1分間程度眺める
③①~②の動作を1時間に1回行う

遠くの物を眺めることで、毛様体筋という目の筋肉を和らげることができるので、特にPCやスマホをいじる人にはマッサージ効果、そして、老化が気になるという人にとっては、程よいストレッチ効果となります。

ぜひ目の健康をためにも、1時間に1回の目のストレッチを習慣化するようにしましょう!


4 放置すると危険な逆さまつ毛


逆さまつ毛によって、目の中にまつ毛が常に入っている状態は、目からしてみれば刺激を与えてくる外敵要因と判断します。

そして、大量な涙の供給により、目の角膜を守ろうとして涙目が引き起こります。

そこで、逆さまつ毛の対処法をご紹介します。

逆さまつ毛の4つの対処法

  • まつ毛を抜く
  • まつ毛にパーマをかける
  • ビューラーで上向きにする
  • レーザー治療で毛根を焼く

上記のうち、まつ毛を抜くというのは、抜いた毛穴から雑菌が入り込み、炎症を引き起こす可能性がありますので、抜く場合は必ず専門医へ相談するようにしましょう!


5 ほぼ100%の確率で発症する白内障の対策


白内障の初期症状として、涙目になるという症状が確認されています。

白内障の原因は、主に加齢からなるものとされ、医学の進歩により人の平均年齢も高くなっているので、高齢になるにつれて、白内障になる確率はより高まっていきます。

そこで、白内障の初期症状と対策を紹介します。

白内障の3つの初期症状

  • 朝夕の太陽の光がとてもまぶしく感じる
  • 逆光の状態で、動く人や車が見えない
  • 近視の状態が強くなる

白内障は、水晶体の混濁により引き起こるものなので、進行するに連れて目の中に光が入りづらくなっていきます。

白内障は重症の場合、黒目が白く濁ってしまい失明する恐れもあるので、30~40代からの早期対策が必要になります。

白内障の5つの対策

定期的な検査

視力低下により白内障は引き起こるので、人間ドックなど定期的な検査を受けることはとても重要です。
視力低下が著しく感じられてきたら、早期対策として眼科へ診断を受けに行きましょう!

目を紫外線から守る

目の中の水晶体は大量の紫外線を通すので、これによりタンパク質が酸化してしまいます。
紫外線が多い時期に外出する際は、帽子を被ったり、サングラスをかけたり、日傘を差すなどして紫外線の侵入を防ぎましょう。

食生活の改善

水晶体の酸化を防ぐ栄養素として代表的なものが、野菜や果物に多く含まれているビタミンCです。
また、ブルーベリーに代表されるアントシアニンも目に良いとされています。その他、むらさきいもや小豆なども同様の効果を得られます。

糖尿病との併発

これは糖尿病性白内障というもので、糖尿病により血糖値が高くなると、水晶体が濁る原因となってしまいます。
糖尿病にならないためにも、偏った食事を摂らないなどの体質改善が必要です。

アトピー性皮膚炎との併発

アトピー性皮膚炎により、目の周りをかいてしまい、その刺激が原因となったり、水晶体がアトピーに似た反応を引き起こすこともあります。
アレルギー反応が原因で、アトピーとなってしまう場合は、外的要因が大きいので生活環境を変える必要があります。


さて、『気になる涙目を治すための5つの方法』はいかがでしたか?

涙目の症状がある場合に、特に気にしなければならないのは、元々持病で持ち合わせている目や鼻の病気であったり、生活習慣病から関連してくる病気なのではないでしょうか。

涙目を早期に治すには、お医者さんの判断を仰ぐことが最も有効になりますので、少しでも症状が気になった際は、迷わず診てもらいましょう!

まとめ

気になる涙目を治すための5つの方法

1 鼻涙管閉塞症のチェックをしよう
2 涙目とドライアイの意外な関係!?
3 加齢による涙腺の緩みをストレッチで解消する方法
4 放置すると危険な逆さまつ毛
5 ほぼ100%の確率で発症する白内障の対策


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