放置は危険?腱鞘炎の治療と再発を防ぐアフターケア方法6つ

放置は危険?腱鞘炎の治療と再発を防ぐアフターケア方法6つ

指をスムーズに動かせない、親指の付け根から手首にかけて痛いなど、指や手首に違和感や痛みが生じるのが腱鞘炎の主な症状。

命に関わることはないし、無理をしなかったら自然と良くなるのでは?と放置しておくと、症状が進行して、日常生活にまで悪影響を及ぼす疾患なのです!

また、病院で治療をして完治したと思っても、しつこく再発するのも腱鞘炎ならでは。

そこで今回は、腱鞘炎の治療と再発予防のためのアフターケア方法をご紹介します。


放置は危険?腱鞘炎の治療と再発を防ぐアフターケア方法6つ


1 悪化させないためにも知っておくべき腱鞘炎の原因


腱鞘炎は、男性に比べて筋力の弱い女性に多く、非常にありふれた疾患です。

ただ、「忙しいし、単なる指や手首の痛みだから我慢しよう、、、」なんて思っていると、症状は確実に悪化し、文字を書く、ペットボトルのフタを開けるなど日常生活の些細なことですら出来なくなるリスクもあるのです!

そこで、悪化させないためにも知っておきたい腱鞘炎の主な原因についてご紹介します。

当てはまることがあれば要注意!腱鞘炎の原因

手や指を日常的に酷使

PC作業、スマホ、赤ちゃんの世話、書き物、楽器などが挙げられます。

女性ホルモンと関係

出産後の女性に多く、緩んだ子宮や開いた骨盤を元に戻そうと、黄体ホルモンがわざと腱鞘を収縮させるのですが、これが全身に作用し、腱鞘炎になりやすくなります。
また、腱や腱鞘に柔軟性、弾力性を与える卵胞ホルモンが少なくなる更年期世代にも多く発症します。

慢性的な首と肩のこり

身体の歪みや悪姿勢で首や肩が凝っている人は腱鞘炎リスクが高まります。

悪化する前の初期段階で何かしらの治療をすることが、腱鞘炎を長引かせないためには不可欠です。


2 腱鞘炎かな?と思ったらやるべきセルフケア


指や手首が痛くて腱鞘炎が疑われても、よほど重症ではない限りは、何かと忙しかったりで病院へ行くのを先延ばしにしてしまいますよね。

そこで、腱鞘炎の炎症や痛みを軽減するためのセルフケア方法をご紹介します。

腱鞘炎の炎症や痛みを軽減するセルフケア

冷やすor温める

患部が熱を持っている場合は炎症が続いていますので冷やします。炎症は落ち着いたけど痛みがあるなら、血行促進のために温めます。

安静を心がける

全く何もしないのは無理にしても、こまめに休憩をとったり、家族に家事を手伝ってもらうなどしましょう。

患部を固定する

ドラッグストアなどで購入できるサポーターやテーピングを活用して、患部を固定するのは痛み軽減に有効です。
ただ、頼りすぎると、筋力の低下や硬直、血行不良を招きます。

上記3つを実践しても症状が改善されない場合は、整形外科を受診して治療、日常生活におけるアドバイス等を受けるようにしましょう。


3 我慢しないで病院へ!腱鞘炎の具体的な治療方法


指や手首の痛みが腱鞘炎によるものかどうかは、問診、視診、触診で大抵の場合は分かりますが、より詳しく調べるために、X線検査や超音波検査が行われることもあります。

そして、実際に腱鞘炎との診断が下された際、病院での治療は主に以下の通りです。

医師とよく話し合おう!腱鞘炎の治療方法

ステロイド注射

腱鞘炎が重症化していなければ、炎症や痛みをすばやく抑えてくれますが、効果があまり長続きしない場合も多く、だからと言って繰り返し注射すると、副作用のリスクが高まります。

電気療法、温熱療法

マイクロウェーブ、レーザー等、温熱刺激で血行を促進し、筋肉の緊張を取り除きます。

手術

局所麻酔で腱鞘を切開する手術、日帰りで安全とされていますが、しばらく不快感が続いたり、最悪は後遺症が出る場合もあります。

腱鞘炎はありふれた疾患ですが、その割に100%確実という治療法は未だにないため、医師とよく話し合い、根気よく治療を続けるのと、腱鞘炎の原因となる日常生活の癖を改善する必要があります。


4 座ったまま出来る!腱鞘炎の予防&改善ストレッチ


腱鞘炎を治すためには、病院での治療に併せて、ちょっとの空き時間にストレッチを実践することも有効です。

そこで、腱鞘炎の予防改善に効果が期待できる簡単なストレッチをご紹介します。

手首を伸ばすストレッチ

①右腕を伸ばし手首を内側に曲げて、左手で右手をさらに押し曲げて、10秒数える
②反対の腕も①と同様に押し曲げて、全部で5セット行う

指の付け根を伸ばすストレッチ

①右手の平を机にピッタリとつけ、左手で右手の人差し指から小指を一本ずつ反らす
②右手の平を上に向け、左手で親指をつかみ、小指と反対方向に引っ張る
③もう片方の手も同様に、全部で3セット行う

注意点として、痛みを感じるまで思いっきり引っ張ったりしないようにしましょう。

バスタブに浸かっている最中や入浴後、また仕事や家事の合間を見計らってこまめに実践し血流を促進、硬くなった筋肉をほぐすと、腱鞘炎の痛みが楽になりますよ!


5 手の負担を軽減!腱鞘炎なら使うべき便利グッズ5選


腱鞘炎になり、安静が一番と分かっているけど、仕事は続けなければいけない、、、というのが現実ですよね。

そこで、デスクワーク等で生じる手への負担を減らす便利グッズをご紹介します。

デスクワークにピッタリな便利グッズ5選

・腱鞘炎予防マウス
・疲れにくいPCキーボード
・椅子に置くチェアクッション
・手が疲れにくいペンやシャーペン
・低反発のリフトレスト
※キーボードの前に置いて、手首への負担減

中には人間工学に基づいたグッズもあり、手、腕、肩の疲労軽減や、腱鞘炎の再発予防にも効果が期待できます。ぜひこの機会に試してみるのはいかがでしょうか?


6 栄養面でも気をつけたい!腱鞘炎に効果的な食事方法


腱鞘炎を治して再発を防ぐためには、日頃から筋肉疲労を癒し、血行を促進する食事を心がけることも大切です。

特にオススメな食材の一つが鶏胸肉!なぜ良いのか、理由は次の通りです。

毎日でも摂りたい!鶏胸肉がオススメな理由

高タンパクで低カロリー

牛肉や豚肉と比べるとカロリーが低い割に高タンパクで、必須アミノ酸のバランスが抜群です。

消化吸収が良い

肉類の中で特に脂肪が少なく、消化吸収がされやすいため、胃腸への負担が少ないです。

疲労回復物質イミダペプチドを含む

鳥類や回遊魚(マグロなど)に含まれる物質で、筋肉疲労の回復に効果的です。

ミネラルやビタミンも豊富

疲労物質の乳酸を分解する手助けをするビタミンB群も豊富に含まれます。

低価格

鶏モモ肉、牛肉や豚肉と比べても低価格、毎日食べても、お財布に優しいです。

鶏胸肉を毎日100グラム摂取、血行促進に効果的なビタミンE(アボカド、ナッツ類)、疲労回復効果のあるクエン酸(レモンやお酢)も併せて取り入れることが理想です。

調理の際は、カロリーの高い鶏胸肉の皮を取り除くことをお忘れなく!


さて、『放置は危険?腱鞘炎の治療と再発を防ぐアフターケア方法6つ』はいかがでしたか?

腱鞘炎は一度治ったと思っても再発しやすい疾患ですので、原因を取り除くことが大切です。

デスクワークをしているなら、1時間に一度は休憩を入れて、手首、腕、首、肩、背中をしっかりと伸ばして、緊張した筋肉をほぐしましょう。

また、スマホによる腱鞘炎に関しては、使用時間を減らし、画面を触る時は親指を使わず、人差し指で操作するのも腱鞘炎予防につながるでしょう。

まとめ

放置は危険?腱鞘炎の治療と再発を防ぐアフターケア方法6つ

1 悪化させないためにも知っておくべき腱鞘炎の原因
2 腱鞘炎かな?と思ったらやるべきセルフケア
3 我慢しないで病院へ!腱鞘炎の具体的な治療方法
4 座ったまま出来る!腱鞘炎の予防&改善ストレッチ
5 手の負担を軽減!腱鞘炎なら使うべき便利グッズ5選
6 栄養面でも気をつけたい!腱鞘炎に効果的な食事方法


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