キーンベック病の3つの原因と改善するための2つの方法

キーンベック病の3つの原因と改善するための2つの方法

キーンベック病は、手首にある骨の1つである月状骨が潰れてしまうという恐ろしい病気で、一度患うと完治が非常に難しい上に、早めに対処しないとどんどん悪化していく怖い病気です。

さらに症状の進行度にもよりますが、改善するための注意事項もしっかり確認することが重要になるので、診断後の生活の見直しも必要になります。

そこで今回は、キーンベック病の原因と改善するために必要な方法をお伝えします!


キーンベック病の3つの原因と改善するための2つの方法


1 キーンベック病とは?


手首にある月状骨は、周囲が軟骨に囲まれているので血行不良になりやすく、何らかの原因で血液の供給が途絶えると骨が壊死して最終的に潰れてしまいます。

キーンベック病は月状骨が潰れてしまう病気で、手首をよく使う働き盛りの男性の発症率が最も高い一方で、女性や高齢者でも手首を酷使している場合に発症することもあります。

残念ながらキーンベック病は自然に完治することはないので、手首の様子が明らかにおかしいと思ったら、整形外科で診てもらうことが大切になります。


2 キーンベック病の原因


キーンベック病が怖い病気とされている要因の一つが、明確な原因は不明である点です。

ただ血行不良によって骨が壊死することは明らかになっているので、発症する可能性が高い原因を避けることが大切になります。

キーンベック病を発症する可能性がある3つの原因

手首の酷使

最も考えられる原因が手首の酷使で、大工や農漁業など毎日手を使う仕事をしていると発症率が高まります。

手首が酷使され続けていると、月状骨に小さい傷が付きやすくなって、更に繰り返し傷が付くと血行不良になってしまいます。

血行不良は月状骨の壊死の原因となるので、キーンベック病を予防するためにもなるべく手首を使い続けないようにしましょう。

肉体的ストレス

手首は多く動かすほど肉体的なストレスがかかり、血行不良になりやすくなるので、必要以上に動かさないことが重要になります。

そして、肉体にかかったストレスは疲労を招き、血行不良の原因となるので定期的に十分な休憩を取りましょう。

強い圧力

手首に強い圧力をかかったときも血行不良になりやすくなるので、壊死を避けるためにも長時間圧迫し続けないようにすることが大切です。

また、弱い圧迫であっても長時間続けていたら、手首の負担となってしまうので気を付けましょう。


3 キーンベック病の症状


キーンベック病を発症すると、手首の動きが制限されて生活に支障が出る場合があるので、思い当たる症状があったら軽度の内に治療を始めることが重要になります。

キーンベック病の4つの症状

・手首の腫れや痛み
・手首が動かしにくい
・握力の低下
・物を押すと痛みがある上に力が入らない

キーンベック病の症状は手首をよく使う利き手に現れやすく、自分が思っているより手を使う機会が多いので、悪化させる前に治療を始めることが大切です。

また、キーンベック病は骨粗しょう症と症状が似ているので、病気をしっかり把握するためにも一刻も早く病院へ行ってくださいね!


4 診断された後の注意事項


病院でキーンベック病と診断された後は、治療と同時に悪化させないように対策を行う必要があるのでしっかり行いましょう。

2つの進行度別の対処法

軽症の場合

キーンベック病は軽症であっても安静にしていることが重要で「少し違和感があるだけだから」と思って手首を使ってしまうと、症状の進行が早まってしまいます。

そのため、なるべく手首を使わないように意識して生活し、病院で処方された薬や湿布を忘れずに使うことが大切になります。

重症の場合

重症の場合は手首に激しい痛みがある状態で、治すためにも手術を行う決意をする必要があります。

また、軽傷のときと同じように安静にしていることも重要ですが、あまりにも酷い痛みがあったら病院で痛みを抑えるための処置をしてもらいましょう。

キーンベック病は軽症でも放置していると悪化して激しい痛みに襲われるので、基本的に手首を使わないように安静にすることが重要になります。

そして、改善を早めるためには医師からの指示をよく聞く必要があるので、疑問点はすぐに質問をして自己判断で対処しないようにしてくださいね!


5 病院で行われる治療とは?


キーンベック病は症状のステージによって治療法が変わり、進行するほど治療が大変になるので注意しましょう。

4つのキーンベック病のステージ

ステージ1

ステージ1の段階ではレントゲンでは異常が見られず、正確に判断するためにはMRI検査を行う必要があります。

MRIは細部まで見ることができるので、手首に少しでも異常を感じたら月状骨の様子をしっかり検査してもらいましょう。

ステージ2

ステージ2になると月状骨に萎縮や硬化が見られるようになりますが、潰れている状態にはなっていないので初期治療が有効な範囲です。

ステージ3

ステージ3に入ると月状骨が潰れている状態で、治療するためには手術を行う必要があるので医師としっかり相談をしましょう。

ステージ4

ステージ4にもなっていると月状骨だけでなく、周囲の骨や関節にも影響が現れるので治療が困難になります。

手術を行わないと治らない状態になっている上に、生活にも支障が出ているので一刻も早い決断が必要です。

ステージ1と2はキーンベック病の症状が軽く、内服薬や湿布、ギプスなどで治療を行うので、自身への負担を少なくすることができます。

しかし、ステージ3、4まで進行すると、月状骨が潰れているので手術を行う必要があり、体への負担やお金が高くなります。

そのため、手首をよく使う方は様子に注意して、少しでも異常を感じたらまずはMRIで詳しく検査をしてもらってくださいね!


キーンベック病の詳細と原因、もしキーンベック病になったときの対処方法をお伝えしましたが、いかがでしたか?

手首を酷使することが多い仕事をされている方の中で、思い当たる症状がある場合には、一度整形外科で診断を受けるようにしましょう。

もし症状が軽い場合は内服薬や湿布などで様子を見ながら治していきますので、早期発見が重要になります。

まとめ

キーンベック病の3つの原因と改善するための2つの方法

1 手首にある骨の1つである月状骨が潰れてしまう病気
2 手首の酷使、そして強い圧力がかかることで発症の可能性あり
3 手首の腫れや痛み、手首が動かしにくいなどの症状あり
4 早期発見で軽微の場合は内服薬や湿布で対処できる
5 重篤な場合には手術が必要になることもある


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