極度に緊張している時やドキッとした時に、冷や汗をかいてしまう方は多いのではないでしょうか?
このドキドキ、ハラハラで汗をかくことを精神性発汗と言い、このタイプの汗については、さほど深刻に考える必要ないでしょう。
ただ、何かしらの病気が潜んでいることが原因で、冷や汗をかく場合は要注意です!!
そこで今回は、冷や汗をかき過ぎる場合に注意すべき病気の兆候と対処法をご紹介します。
冷や汗をかく人要注意!ヤバい病気の兆候と対処法7つ
1 自律神経失調症による冷や汗を改善する方法
私たちの意思に関係なく、全身の器官をコントロールする自律神経ですが、そのバランスが崩れると、様々な不定愁訴が見られるようになります。
不定愁訴とは、頭痛、疲れ目、耳鳴り、めまい、冷や汗、倦怠感ほか、、、なんとなく不調が続くため、病院を受診するものの、大抵の場合が、「異常なし」の結果が多いのが現状です。
そこで、自律神経を整えるために、私たちが日頃から実践できることをご紹介します。
一度乱れた自律神経は、そう簡単に元には戻らないのが事実、、、。
日中は活動、夜は休むという人間本来のリズムを今一度心がけ、全てにおいて頑張りすぎず、心身をリラックスさせるよう心がけることで、次第に冷や汗をはじめとする不快症状を改善できます。
2 過敏性腸症候群による冷や汗の原因と対処法
満員電車での通勤途中、仕事での打ち合わせや会議中など、ストレスにさらされた環境にいると、異常な冷や汗と腹痛を感じてトイレに駆け込んでしまう、、、このようなことはありませんか?
そんな特定のシチュエーションで起こる冷や汗や腹痛は、過敏性腸症候群によるものかもしれません。
過敏性腸症候群になると腹痛、下痢、そして冷や汗の他に、頭痛や吐き気の症状も現れます。
過敏性腸症候群の原因は、実は良くわかっておらず、症状に当てはまる方の腸を調べてみても異常が見れないケースがほとんどなのです。
原因が良く分からない過敏性腸症候群ですが、症状緩和のためには食事療法や心理療法などが行われますので、腹痛と冷や汗の症状がある方は一度内科を受診しましょう。
3 低血糖症による冷や汗を血糖値の急上昇を防ぐ食習慣で改善する方法
血糖値は、食事によって変動することをご存知ですよね。
この変動幅が正常値内であれば問題はないのですが、何かしらの原因でコントロールができなくなり、血糖値が極端に下がることがあります。
これを低血糖症と言い、空腹時や食後4~5時間後に、冷や汗をはじめ次のような症状が現われます。
低血糖の症状が出たら、まず吸収率の良い糖分を摂取しましょう。
砂糖15~20g、または清涼飲料水を200ml摂ると、症状が15分位で回復するようになります。
もし改善が見られない場合は、もう一度同じ量を摂取してみてください。
低血糖症には、これといった治療法がないため、普段から予防を心がけることが大切です。
血糖値を急上昇させないことが、低血糖症の予防に繋がります!
低血糖の症状が外出先で出たときのために、砂糖を持ち歩くようにするといいでしょう!
4 メニエール病による冷や汗かも?辛い発作時の対処法
近年よく耳にする内耳の病気の一つがメニエール病。
ぐるぐると回る回転性めまいを初め、耳の閉塞感、耳鳴り、吐き気や冷や汗といった症状が、突然現われます。
今のところ、メニエール病の詳しい原因は解明されていませんが、几帳面で生真面目な人や、過剰なストレス、極度の疲労により、発作が起こりやすいのは事実です。
そこで、予期しない異常、めまいや冷や汗の症状が出た時の対処法をご紹介します。
正しく対処できると、通常なら30分から数時間でおさまります。
メニエール病というと、30~50歳代の女性に多発すると思われがちですが、患者数は実はそれほど多くはありません。
ただ、早期発見がとても大切ですので、それらしき症状が出たら、すみやかに耳鼻科を受診してくださいね。
また、日頃からストレスや疲労をためないように気をつけましょう!
5 更年期障害による冷や汗をホルモンバランスを整えて改善する方法
歳を重ねていくと女性なら気になる事の一つが、更年期障害ではないでしょうか?
生活環境などによっては、30歳台後半から始まる方もいらっしゃいます。
この時期は、イライラしたり、わけもなく落ち込んだりといった精神的な症状以外に、めまい、慢性肩こり、体温調節が上手くできずに、異常な汗や冷や汗をかくことが頻繁になります。
運動によって出る汗と違い、ねっとりと臭いがあるのが特徴です。
対処法として、湿らせたハンカチやウェットティッシュで、汗をその都度拭き取るよう徹底します。
そして、吸湿性の高いインナーを着用し、体温調節しやすいよう、日頃から重ね着を心がけましょう。
冷や汗の原因となる更年期の症状を軽減するためには、女性ホルモンが低下する速度を緩やかにすることが不可欠です!
そこで、食事面からホルモンバランスを整えるために、積極的に摂取したい栄養素をご紹介します。
また、更年期対策には、身体を絶対に冷やさないことも大切ですよ!
6 甲状腺機能亢進症による冷や汗は甲状腺専門外来へ
会社の健康診断や、ちょっと具合が悪く病院にかかる時にする血液検査では、分からないことの一つが、甲状腺にまつわる病気です。
甲状腺で作られる甲状腺ホルモンは、簡単に言うと、全身の新陳代謝を促進する働きのあるのですが、何らかの原因でホルモンの分泌が過剰になると、体と心の両方において興奮状態が続きます。
冷や汗をはじめ、動悸、頻脈、攻撃的、暑がり、食べても体重減少、下痢などが、よく見られる症状です。
甲状腺の病気は、早めに治療を始めることがとても大切ですので、異常を感じたら念のために、甲状腺専門の医療機関を受診しましょう。
また、私たちが日頃から気をつけたい事は以下の通りです。
甲状腺の病気の原因がいまだ解明されていないといえ、遺伝的要素も考えられます。
もともと発病しやすい体質ならば、上記のような刺激を与えないのが賢明です!
7 冷や汗と動悸の乱れ・息苦しさがある場合はパニック障害かも!
パニック障害というと、何かの不安に襲われて心拍数が急に上がり、息苦しくなって立っていられなくなってしまう、、、このような病気のイメージがありますよね。
パニック障害は、不安に思うことや、刺激物の摂取(カフェインや炭酸飲料、薬)などがキッカケとなり、冷や汗や心拍数の上昇、呼吸困難などが突然発作的に起こるもので、パニック障害の原因としては、脳の機能障害で心拍数を制御している自律神経が乱れることで起こると考えられています。
パニック障害は、抗不安薬や三環系坑うつ薬などによる治療方法があります。
冷や汗とともに、動悸の乱れや息苦しさを感じるようであれば、一度心療内科か精神科を受診するようにしましょう。
さて、『冷や汗をかく人要注意!ヤバい病気の兆候と対処法7つ』はいかがでしたか?
ここでは、冷や汗を伴うことの多い代表的な病気をご説明しましたが、その他にも様々な疾患は考えられます。
冷や汗のためだけに病院へ行くことをためらう方も多いですが、自己判断をせずに、まずは病院に相談してくださいね。
幸い何の異常がなかったとしても、冷や汗は精神的に不安定な時にもかきやすくなりますので、日頃からリラックスすることを心がけましょう!
今、あなたにオススメ