五十肩というと老化現象の1つのように思われ、「恥ずかしい!」と感じる方は多いのではないでしょうか?
しかしながら、五十肩はあくまでも俗称であり、正式には肩関節周囲炎と呼ばれ、年齢に関係なく起こりうる疾患なのです。
通常は自然に治るものですが、早く確実に回復させるためには、その間のケアが大切になってきます。
そこで今回は、肩関節周囲炎を無理しないで、徐々に改善していく方法をご紹介します!
肩関節周囲炎いわゆる五十肩の原因と簡単に治す6つの方法
1 痛いときはまず安静!日常生活で気をつけるポイント
肩関節周囲炎は、もともと肩こりのあった人や肩関節をあまり動かさない人に起きやすいのですが、肩こりがあることに自覚していない人も多く、肩の痛みや腕が上がらないなどの症状が突然起こったと思う場合がよくあります。
医師の診察を受けた時に、このような症状に骨折や脱臼、疾患などではないはっきりとした原因がわからないものは肩関節周囲炎と診断されますが、あえて原因をいうと生活習慣から来ているといえます。
肩関節周囲炎の初期は、急性期、筋痙縮期(きんけいしゅくき)ともいい、突然強い炎症が起きるので、なんともいえないくらい痛くて辛いものです。
筋痙縮期は2週間ほど続きますが、無理に動かそうとすると、筋痙縮がさらに強まって痛みが増します。
激痛のせいで睡眠不足になる方も、、、。そういう場合は、無理に何かをしようとせず、出来る限り安静に過ごすことが大切です。
それでは辛い肩の痛みを和らげるポイントをご紹介します!
患部を冷やすには冷湿布が便利ですが、自宅にストックがない場合は、アイスノンや、頑丈なビニールに氷を入れて作る氷嚢で十分です。
これらを使う時は、患部を冷やしすぎないように、タオルで包んで温度調整をしましょう!
2 猫背が肩関節周囲炎の原因!正しい姿勢を感覚で覚える方法
日頃から正しい姿勢を意識していますか?スマホやパソコンの使い過ぎ、ヒールの高い靴などが原因で、多くの人は姿勢が悪くなりがちです。
また、肩関節周囲炎を患っている人は、肩が上がった状態になっていることが多いですが、常日頃から肩に力が入っていませんか?
猫背や肩の上がりなどを初めとする身体の歪みは、見た目が美しくないだけでなく、肩関節周囲炎ほか、様々な不調をもたらすため、注意が必要です。
ところで、正しい立ち姿勢とは一体どんな感じなのでしょうか?
それは
- 頭
- 肩の後ろ(肩の力は抜いてください)
- お尻
- かかと
この4カ所を壁につけて立つことです!
このバランスを身体で覚えてしまい、猫背や肩の上がりを直していきましょう。
また就寝時は、痛い方の肩を上にして寝てください。
肩を下になると圧迫してしまうので、抱き枕などを使って姿勢を安定させると良いでしょう。
そして同じ姿勢を長く保つと筋肉が固くなるため、時々体勢を変えては、定期的に姿勢を正すようにします。
一方で色々な体勢をとりながらも、楽だからといって次のような格好をしていませんか?
肩関節周囲炎の症状を酷くさせない、またはそうでない人も健康のために、いまいちど正しい姿勢を意識しましょう!
3 肩関節周囲炎に効く!不快感を軽減するツボと刺激方法
肩関節周囲炎に効くツボが、数多く存在するのをご存知でしょうか?
そこで人を頼らずに刺激できる場所にある3つのツボをご紹介します!
「ここかな?」と思われる箇所を、親指と小指以外の指3本で、刺激する方法が確実でお薦めです。
そして「押す」「揉む」以外にも、軽く叩いたりして、痛気持ちいいと感じる方法で刺激し、肩関節周囲炎の不快感を軽減させましょう!
4 ガチガチの筋肉をほぐす!効果的なストレッチ体操のやり方
肩関節周囲炎になる原因の一つは、肩や腕を日頃から意識的に動かすことがなく、筋肉が固まっているパターンです。
肩関節周囲炎の急性期の後は、慢性期または筋拘縮期(きんこうしゅくき)、凍結期といいます。
慢性期には肩の炎症や激痛がだいぶん治まってくるので、日々の生活の中で動かせる範囲で動かすようにしていきましょう。
肩関節周囲炎を発症してから約半年ほど経つと慢性期が過ぎますが、その後の回復期には、さらに積極的にストレッチングや体操を行うようにしましょう。
ぜひ実践するべきなのが、簡単ストレッチ。筋肉をリラックスさせることと、動かしづらくなっている肩の可動域を少しずつ広げることが目的です。
そこで肩関節周囲炎に効果的な簡単ストレッチをご紹介します!
ペットボトル振り子体操は、肩の付け根を意識して振り子のように振りましょう。
そして肩甲骨ストレッチは、入浴後の身体が温まっている時に行うと、肩への負担が少ないです。
ただ、両ストレッチとも痛みを我慢してまで行うと、症状を酷くする恐れもあるため、肩の様子を見ながら無理しない程度に実践しましょう!
5 肩と腕を温め血行促進!冷えない環境を作る方法
初期の肩の炎症や激痛が落ち着いてきて、慢性期や回復期に入ってきたら、今度は患部を冷やすのではなく、出来るだけ温めるように心がけましょう。
炎症がひどい間は軽くシャワーで済ませていた方も、ゆっくり入浴して肩を温めるようにしましょう。
肩関節周囲炎を患っていると、筋肉が固くなっているため、肩や腕を温めて血行を促進することで、少しでも回復を早めることができる可能性もありますよ!
そこで肩を冷やさないように気をつけたいポイントをご紹介します!
意外と見落としがちなのが、就寝中の肩の冷えです。
毛布や湯たんぽで身体を温めても、肩部分は、寝返りをうつ際などに、露出されることがあります。そうならないために、肩当てを使ってみると良いですよ!
6 薬を飲んで痛みを和らげる方法
急激な痛みから始まる肩関節周囲炎の場合、ほとんどの方は最初に病院へ行かれることでしょう。
医師の診断を受けると、薬を処方されることが多いですが、病院に行けない場合や、痛くて眠れない夜など、一時的な対応として市販の痛み止めを飲んで症状を落ち着かせましょう。
注意しなければいけないことは、薬はあくまでも痛みを緩和させたり、血行を促進させたりするものであって、根本的な治療にはならない点です。
肩関節周囲炎を治すには、痛みが治まってからの運動によって肩の周囲の筋肉を動かすこと以外にないのです。
さて、『肩関節周囲炎いわゆる五十肩の原因と簡単に治す6つの方法』はいかがでしたか?
自然に治癒するからといって、放っておく方も多いのですが、そうすると治るのに相当な年月がかかってしまったり、最悪な場合は、後遺症が残ってしまうリスクもあります。
そうならないためにも、初期の炎症が酷いときを除いては、軽いストレッチをしたり、血行を促進させたりして、肩関節周囲炎を焦らず確実に治して行きましょう!
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