漢方ダイエットで失敗する人がやっている間違った漢方選びと実践方法

漢方ダイエットで失敗する人がやっている間違った漢方選びと実践方法

漢方薬は体の不調を改善し、健康な体に導くために中国の伝統医学で用いられてきたものですよね。

この伝統医学である中医学では、肥満は体のバランスが崩れていると考えられており、漢方薬を使ったダイエットをすることが健康のために必要とされています。

ただ漢方薬を飲めばすぐ痩せるといった単純なものではないため、漢方ダイエットは効果が出ないと途中で挫折する方が多いのです。

そこで今回は、漢方ダイエットに成功するための失敗事例、そして漢方の選び方のコツをお伝えします。


漢方ダイエットで失敗する人がやっている間違った漢方選びと実践方法


1 漢方ダイエットってどんなダイエット?


漢方ダイエットは、漢方薬を使ったダイエットで、肥満という健康バランスの乱れを正常に戻すことが目的となっています。

漢方ダイエットと西洋ダイエットの3つの違い

心と体の両側からダイエットを行う

西洋医学によるダイエットは痩せることを重要視しますが、漢方ダイエットは生活習慣や食事の指導など、トータルでアドバイスを受けながら行います。

体質改善で肥満を解消する

西洋医学によるダイエットと違い、漢方ダイエットは肥満の原因となる体質を改善することが目的です。そのため時間はかかりますが、リバウンドしにくいメリットがあります。

自然由来のものが使われている

漢方ダイエットでは使われてきた歴史が長いこともあり、服用による副作用などが分かっており、効果がなければ他の生薬を使うなど対応が可能です。


2 漢方ダイエットはどんな効果があるの?


漢方ダイエットの効果があるのは、「未病」といわれる状態で、病院で肥満に対処する薬が処方されていない状態となります。

未病とは東洋医学で「病気ではないが、病気に近い状態」のことです。

未病の2つの区分

西洋型未病

自覚症状や病気の兆候などは見られないが、検査で異常がある

東洋型未病

自覚症状はあるが、検査で異常が見られない

漢方ダイエットは、この未病の状態から体質を改善することが目的です。

漢方ダイエットの効果が出やすい6つの状態

・脂肪が多い
・便秘気味
・むくみがある
・汗をかきにくい体質である
・おしっこの量が少ない
・ストレスによる過食


3 漢方ダイエットには体のタイプによって違いがある!


漢方ダイエットで効果が出やすいタイプは大きく分けて4つあり、それに合わせた漢方薬を服用することが必要です。

漢方ダイエットにおける肥満の4タイプ

血行不良による肥満

血行不良から代謝が落ち、体に老廃物がたまり、むくみなどの症状が起きます。

水太りによる肥満

水分を代謝する機能が低下し、余分な水分が体に溜まることにより起こる肥満で、水を日常的に摂取しすぎる傾向にある場合も当てはまります。

ストレスによる肥満

ストレスがたまると自律神経が乱れ、代謝が落ちるため、肥満になります。またストレスを解消するために過食気味になっている場合もこのタイプです。

堅太りによる肥満

血行が悪く、老廃物の排出ができないことを繰り返し、老廃物に脂肪がつき脂肪が固くなってしまった状態の肥満です。過食の習慣やお酒の飲み過ぎなどが積み重なり、病気の一歩手前の状態でもあります。


4 漢方ダイエットで失敗する3つの理由


それぞれの体質に合わせた漢方薬を処方してもらっているはずなのに、「痩せない」「リバウンドしてしまう」など失敗してしまう原因には3つのことが考えられます。

漢方ダイエットでリバウンドする3つの理由

体質改善の時間が十分ではない

ダイエットの目的が「体重を減らすこと」と考えていると、体がまだ改善されていないにも関わらず、いつも通りの食事に戻すことで、体重が戻ってしまいます。

体質が安定するまでは、個人差がありますが半年ほどかかることがあります。

漢方薬だけで痩せようとしている

痩せにくい体質の方の場合、体調が乱れていたり、体に必要な栄養分が不足しているなど、体のバランスが乱れているため、漢方薬だけでは十分な効果が出ません。

生活習慣を変えていない

一度痩せた後、また以前と同じような生活習慣に戻ってしまうと、同じことを繰り返してしまいます。

漢方ダイエットを成功させるためには、体質改善にあった漢方薬を選ぶだけでなく、生活習慣や食事の傾向など、自分が知らないうちにしがちな太る習慣を改善していくことが必要となります。

また自分の体質を間違ってとらえていると、漢方薬の効果が発揮されませんので、結果が出ないという方は改めて専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。


5 症状別に選びたい漢方薬のおすすめはこれ!


それでは実際にどのような漢方薬がダイエットにおすすめなのかをお伝えします。

症状別に選びたい漢方薬

血行を改善したい

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

水太りを解消したい

・防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

便秘を改善したい

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

ストレスでの過食を止めたい

・大柴胡湯(だいさいことう)

漢方薬を服用した場合、体質が合わないと副作用が出たり、体質改善の過程で症状が強く出ることがありますので、購入の際は必ず専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。


漢方ダイエットの効果が出やすい状態、失敗事例、そして漢方薬の選び方のコツをお伝えしましたが、いかがでしたか?

漢方ダイエットは、結果が出るまでに時間はかかるものの、じっくり取り組めば太りにくい体質になるため、リバウンドしないダイエット方法の1つです。

ただ、漢方薬だけ飲んで食事制限や運動をしないというのはNGですので、あくまでも漢方薬はダイエットをサポートしてくれるものと位置づけ、過度の服用などは絶対にしないようにしましょう。

まとめ

漢方ダイエットで失敗する人がやっている間違った漢方選びと実践方法

1 体質改善の時間が十分ではないと漢方ダイエットは期待した効果が出ない
2 生活習慣を変えずに漢方薬だけで痩せることはできない
3 血行改善には桂枝茯苓丸当帰芍薬散がおすすめ
4 水太り解消には防己黄耆湯がおすすめ
5 便秘改善には桃核承気湯がおすすめ
6 過食を止めたいときは大柴胡湯がおすすめ


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