ヘチマは日本へは江戸時代に伝わったとされ、「美人水」とも呼ばれる化粧水や便利なヘチマたわしは有名で、古くから愛され、親しまれてきました。
さらに、料理の食材としても使える万能野菜でもあるヘチマは、健康美容効果も抜群なのです。
そこで今回は、ヘチマに秘められた効果効能、健康美容に徹底活用するコツをご紹介します。
ヘチマに秘められたすごい効能と徹底活用法5つ
1 美容に効くヘチマ水
そもそもヘチマとは、熱帯アジア原産のウリ科の植物です。
「糸瓜」という漢字が表すように、その果実はとても強靭な繊維をもつという特徴があり、それを利用するために各地で栽培が広がっていきました。
しかし、ヘチマの魅力は繊維だけではありません。ヘチマは夏の強力な太陽光を浴びて成長しますが、葉や果実を枯らすことなく生命を維持できるのはヘチマが持つ水分保持力のおかげです。
そんなヘチマの根本から吸い上げられる液体には紫外線から守り、潤いを与えてくれるという私たちのお肌にも効果的な成分がたっぷり入っています!
具体的には、日焼けや肌荒れ、アトピーなどの肌トラブルによってダメージを受けた肌に抗炎症作用が効き、皮膚の細胞を活性化させて新陳代謝を促進させることで肌の再生を手助けしたり、保湿効果でお肌に潤いを与えてくれるという効果があります。
その秘密はヘチマに含まれる美容成分サポニンです!
へちまに含まれているサポニン11種類のうち、9種類はなんとヘチマのみ、2種類はヘチマと朝鮮人参のみにしか含まれないというのです!!
サポニンは、肌細胞の再生効果が高く、優れた抗炎症作用があるため、皮膚細胞を活性化させてダメージを修復してくれるので日焼けやほてりに効果的です。
ヘチマが持つ抗炎症作用は昔から民間療法として使われており、江戸城で大奥の女性たちも愛用していたとされるほど歴史ある日本伝統の美容法でもあるのです。
2 ヘチマ水の活用術
ヘチマ水は比較的安価で全身に惜しみなく使うことができるのもポイント。
自宅でグリーンカーテンとしてヘチマを育てている方なら手作りも可能です。
ただし、枯れてしまうのでグリーンカーテンが不要になる9月上旬〜中旬頃がおすすめで、古くから、中秋の名月の頃が良いと言われています。
純粋なヘチマ水は正しく保管すれば10年もつと言われるほど腐りにくいとされますが、ご家庭の場合は冷蔵で保管し、なるべく早く使い切るのがいいでしょう。
手作りの仕方をご紹介しましたが、ヘチマを育てていないという方や、年中たっぷりと使いたい、お肌が敏感で手作りは心配という方も多いことでしょう。
手作りはなかなか手間もかかりますので、一般に販売されているヘチマの化粧品がおすすめです。
ヘチマの成分に加え、その他の美容成分も含まれているものなど、種類も様々ですからお好みの物を予算に応じて選びましょう。
肌に付けるものですので、難しい成分表記もしっかり読んでから購入するようにしましょう!
3 万能!ヘチマたわし
ヘチマは、その果実の強靭な繊維を生かしたたわしも古くから知られています。
足のかかとなどの厚い角質層の古い余分な角質を取り除いてつやつやにしたり、垢落としなどのほか、マッサージしながら全身を洗うことでお肌に適度な刺激も与えてくれます。
さらに、ヘチマたわしは通気性が良く、吸収性に優れ、防カビや防虫、さらに防臭効果も期待できることからボディ用以外にも、食器やシンクなどのキッチンまわりやお風呂などの掃除でも昔から大活躍しています。
4 ヘチマたわしの活用術
ヘチマたわしは乾燥しているととても固いですが、水やお湯に浸すと柔らかくなるので、特に初めて使う場合はしっかり水分を含ませて揉みほぐしてから使用しましょう。
逆に使用後はよく乾燥させることも大切です。
さらに、ヘチマたわしは手作りすることもできます。
ヘチマを育てていないという方や、手作りは手間がかかるという方も、様々なヘチマたわしが一般に販売されており、手軽に購入することもできます。
中には余計な漂白などは行わず、自然の風合いを生かして仕上げられたものもありますので、なるべくそういった天然に近いものを選ぶといいでしょう。
5 へちま料理が体に良い理由と簡単レシピ
ヘチマは中国では身体の熱を冷まし、お肌の調子を整える食材として食べられてきました。
日本では、沖縄で”ナーベーラー”と呼ばれ、ゴーヤと並ぶ夏野菜として親しまれています。
高温多湿を好む植物のため、沖縄の夏季の気候にも適しており、とろっとなめらかな食感やまろやかな甘みは夏バテ時にも食欲を誘います。
ヘチマ水の効果と同様に、美肌に効くサポニンのほか、同じく美肌効果や抗酸化力をもつビタミンC、カリウムなどのミネラルも含み、その特有の甘みが味噌とよく合い、味噌汁や煮物に使われます。
きゅうりと同じウリ科の野菜ですが、ヘチマは皮や実が固いため、そのままでは食べられません。
また、完全に熟したヘチマは固くて食べられないので、実の繊維がまだ未熟な緑色の若い実が食べごろです。
必ず皮をむき、さっと茹でて温野菜にしたり、下茹でしてから料理に使うといいでしょう。
茹でるととろとろになり、味噌汁やスープでも煮崩れしにくいという特徴があります。
それでは、ヘチマ料理としてはオーソドックスですが、一番簡単に作れる味噌汁レシピをご紹介します。
ヘチマは水分が多いため、味付けはやや濃い目にするなど、好みで調整してみてくださいね!
さて、『ヘチマに秘められたすごい効能と徹底活用法5つ』はいかがでしたか?
昔から愛され、親しまれてきたヘチマにはすごい効果効能と様々な活用術があり、それらは現代にも受け継がれているのです。
肌に付けて良し、磨いてよし、そして食べて良しと三拍子揃ったへちまを、ぜひ日常生活の中で活かしていきましょう!
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