耳の奥が痛いときにチェックすべき病気と対処法5つ

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突然、耳の奥が「ズキン」と痛むことがありませんか?また耳が痛い時には、どのような病気が思い浮かぶでしょうか?

まず「中耳炎」を疑う人が多いのではないでしょうか?

実は耳が痛い時に注意しないといけない病気は他にもあり、ときには思いもよらない病からのサインであることもあります!

そこで、今回は耳の不快な痛みを感じる時、チェックしたい病気とその対処の仕方をご紹介します。


耳の奥が痛いときにチェックすべき病気と対処法5つ


1 耳が痛くなったときに疑うべき5つの原因


時折、急に耳の奥が「ズキッ」と脈を打つように痛くなることがあります。

そのまま痛みが治まることも多く、一時的な痛みだと病院へ行かず、そのままにしてしまうことも多いのではないでしょうか。

そこで耳の奥が痛くなる原因をご紹介します。

耳の奥が痛くなる5つの原因

耳かきで耳の中を損傷

耳のお掃除をする際、鼓膜の外側にある外耳を誤って傷つけ、外耳道損傷を引き起こすことがあります。
外耳道を損傷すると、耳の中に出来た傷に細菌が感染し、耳の中が赤く腫れたり、ひどい場合には鼓膜まで防がれ耳が聞こえにくくなります。

急激な気圧の変化

飛行機の離着陸時や、水の中に潜った際に、急激な気圧変化を伴い、耳の痛みを招くことがあります。

肩や首のコリが原因

肩や首のコリが原因で、耳の痛みを招くこともあります。
肩や首の筋肉の近くには後頭神経という神経が通っていますが、肩や首が凝ると神経が圧迫され、耳鳴りや痛みなどの症状が現れることがあります。

耳に水が入ったため

耳に水が入り、適切な処置を行わずにいると、外耳炎を招くリスクが上がります。
基本的には、耳から水が入っても鼓膜の内側の中耳まで水が届くことはありませんが、鼓膜の外側の外耳に入った水を取り除こうと、必要以上に綿棒などで擦ると、耳の中に細かい傷がつき、そこから細菌に感染し、外耳炎の要因となることがあります。

イヤホンの長時間使用

イヤホンは耳にとっては異物!長い時間のイヤホン着用は、耳の中が蒸れ、細菌が繁殖しやすくなります。
菌が繁殖することで外耳炎を起こし、耳に痛みが生じることがあるので、イヤホンの長時間の使用には十分注意しましょう。


2 耳の痛みからわかる意外な5つの病気


内耳炎や外耳炎などの耳の中の病気が、耳の奥が痛みを起こす直接の原因になっているだけでなく、意外な病気から耳の痛みを引き起こしていることがあります。

耳の痛みからわかる意外な5つの病気

風邪

風邪をひいたことが引き金で、急性中耳炎が起こす可能性があります。
鼻の奥と耳管という管は、通じて繋がっているため、菌やウィルスが耳管を通じて中耳に侵入することがあります。
急性中耳炎になると、鼓膜の内側に膿がたまり、鼓膜が大きく腫れて、強い耳の痛みが出ます。特に子供は風邪から感染しやすいので注意しましょう。

リンパ節炎

リンパ節炎とは、リンパ節が炎症を起こす事で腫れや痛みなどの症状が現れる病気です。首や顔の周囲には多くのリンパ節があり、風邪をひくとリンパ節にある免疫細胞が活発に働きます。この際にリンパ節が腫れ、痛みの症状が現れるのです。

後頭神経痛

体調不良やストレスなどが原因で発症し、症状としては、耳の後ろ側に起こる痛み、頭痛、耳鳴り、肩こり、目まいなど多岐に渡ります。

咽頭炎

咽頭炎により喉に炎症が起きた場合にも、耳へ痛みが伝わることがあります。
耳には脳から迷走神経と呼ばれる神経が走っており、迷走神経は他にも喉や肺、気管、心臓、消化器(胃腸など)にも繋がっています。
そのため咽頭炎により、喉の痛みだけで終わらず、同時に耳の痛みや内臓の不調を招くことがあるのです。

顎関節症

顎関節症とは顎の関節がズレてしまった状態のことで、顎のかみ合わせの悪さが原因で起こります。
初めは顎が開きづらくなったり、口を開ける度に、耳元でガクッというような音を感じ、症状が悪化すると、顎や耳の周辺まで痛みを伴うことがあります。

このように耳の管は喉とつながっていたり、あらゆる神経が交差する場所でもあるため、耳が直接の原因の場合と、耳以外の疾患が原因で痛みが起きる場合があることを覚えておきましょう。


3 気温差で起こる耳の痛みの原因と対策


冬に外に出かけたときや、ランニングをしていると急に耳の奥が「キュウ〜」と絞られるような痛みを感じたことはないでしょうか。

その理由は、気温の変化で、暖かい部屋から寒い場所へ移動した際に起きます。

これは、耳には毛細血管がたくさん通っているのですが、急に寒い場所へ出ると、毛細血管が収縮するため、痛みが生じるのです。

特に耳は他の器官に比べて外気に触れやすく、直接影響を受けやすいのです。

そこで、寒さから耳を守る方法をご紹介します。

耳が冷えない対策

・イアマフの着用
・耳まで隠れるニット帽を着用

冬場に耳の奥が痛いときは、耳の冷え対策がすぐにできる対策ですので、携帯カイロなどで耳周辺を温めたり、耳を引っ張ったりして毛細血管に刺激するなどして耳を温めるようにしましょう!


4 超簡単!耳の奥が痛いときの対処法


耳が痛いときにぜひ実践していただきたい対処法をご紹介します!

耳の奥が痛いときの3つの対処法

痛みを感じる部分を冷やす

冬場を除く季節に耳の奥が痛いときには、耳の下や耳の後ろ側に冷たいタオルなどを当てて冷やすと、痛みが緩和できます。

鎮静剤を服用する

耳の奥が痛みに気づいたら我慢をせず、市販の鎮静剤を服用し様子をみるといいでしょう。
急性中耳炎は特に激しい痛みを伴うことも多く、2、3日で症状は治まりますが、痛みを感じる期間は、無理に我慢をせず、薬で痛みを和らげることで、ストレスも減り、痛みの回復も早くなります。

安静にする

特に痛みだけでなく、熱がある場合などは、感染症を起こしている可能性もあるので、とにかく安静に横になり休みましょう。
また、めまいだけでなく手足がしびれる場合などは脳の病気も考えられますので、その場合にはすぐに病院へ行きましょう。


5 気圧差が原因の耳痛を予防できる耳の上手な栓抜き方法


飛行機や水の中へ潜ったときに、気圧の急激な変化で耳がつまった状態になり、耳の奥が痛むことがあります。

そこで、上手な耳の栓抜き方法をご紹介します。

耳の栓抜き方法

  • 水を飲む
  • 飴をなめる、ガムをかむ
  • あくびをする

また、サイレンシアフライトという飛行機用耳栓の活用もおススメです。これは飛行機の離陸時と着陸時だけ着用するだけで、耳の栓抜きを自動的に行ってくれる優れものです!

気圧が変わる場所では、こうした耳の栓抜きをこまめに行うことで、耳の奥が痛むのを防ぐことができますので、ぜひ試してみてくださいね。


さて、『耳の奥が痛いときにチェックすべき病気と対処法5つ』はいかがでしたか?

耳の奥が痛くなる時は、中耳炎や外耳炎が元になっていることが大半ですが、耳の病気だけでなく、耳以外の体の不調から、痛みを引き起こしていることがあります。

ご紹介した方法を実践しても、耳の奥が痛い状態が続くようであれば、耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

耳の奥が痛いときにチェックすべき病気と対処法5つ

1 耳が痛くなったときに疑うべき5つの原因
2 耳の痛みからわかる意外な5つの病気
3 気温差で起こる耳の痛みの原因と対策
4 超簡単!耳が痛いときの対処法
5 気圧差が原因の耳痛を予防できる耳の上手な栓抜き方法


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