ガングリオンができる原因と早く治すための5つの対処法

ガングリオンができる原因と早く治すための5つの対処法

ガングリオンとは、主に手足の関節周辺にできる小さなこぶ状の良性の腫瘍のことで、特に症状がない場合はそのまま放置しても構いませんが、できる場所や大きさによっては、痛みやしびれなどを引き起こすこともあります。

また、目立つ場所にできたガングリオンが気になる、今は無症状でも、将来どうなるか心配という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ガングリオンの症状と原因、及び早く治すための対処法をご紹介します。


ガングリオンができる原因と早く治すための5つの対処法


1 似た疾患に注意!ガングリオンの見た目や症状


ガングリオンは、内部にゼリー状の物質が溜まった腫瘍、皮膚にこぶ状の盛り上がりができた、皮膚を触った時にしこりのような感触があるなど、見た目や感触で気づくことが多ですが、腱や関節周辺など深部にできたガングリオンは、見た目には分からないこともあります。

また、大きさや硬さも様々ですが、大きさやできる場所によっては神経が圧迫され、痛みやしびれなどを感じることもあるのです。

ガングリオンは悪性化することはまずありませんから、痛みなどがない場合は放置しても大丈夫ですが、ガングリオンに似た、治療の必要な疾患もありますので、自己判断には注意が必要です。

そこで、ガングリオンと間違えやすい、治療の必要な疾患についてご紹介します。

自己判断はNG!ガングリオンと似た疾患

・風邪や疲労によるリンパの炎症
・ケガなど細菌が入り込み炎症
・アテローム
・脂肪腫
・軟部腫瘍(悪性の場合もあり)

痛みがあるしこり、弾性があるしこりは良性、、、と聞いたことのある方も多いかも知れませんが、それを鵜呑みにしてしまうと、症状が悪化してしまうことがあります。

気になるこぶができたら、念のために、医療機関を受診しましょう。


2 体質や生活習慣も関係あり!ガングリオンができる原因


ガングリオンの原因には、関節の酷使や外部からの衝撃、ストレスによる血行不良などの説がありますが、はっきりとしたことは分かっていません。

さらにガングリオンは男性よりも女性の発症率が高く、20歳代から50歳代で発症する方が多いため、女性は年齢に関わらず注意が必要です。

また、ガングリオンが最もできやすいのは手や手首で、患者全体の8割を占めます。

手の次に多いのは膝ですが、特に半月板にできたガングリオンは、痛みやしびれが出やすいという特徴があります。

手も膝も日常生活でよく使う部位ですから、ガングリオンの原因が解明されていないとしても、手足の血行促進、関節に負担をかけ過ぎないことは、ガングリオンの予防にも一定の効果があると言えます。

そのため、デスクワークや力仕事などで、手足の疲れを感じた時は、マッサージやストレッチでほぐして、疲れを溜めないように気をつけてくださいね。

膝や脚に何らかのトラブルのある方は膝にガングリオンができやすため、膝周辺に痛みや違和感を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。


3 念のために病院へ!ガングリオンの診断と治療法


「気がついたら、しこりができていた!」という場合は、痛みの有無に関係なく、まず整形外科の受診をおすすめします。

整形外科では、腫瘍を注射針で吸引したり、NRIや超音波検査を行ったりして、腫瘍の種類を特定します。

注射針での吸引で、ゼリー状のものが吸引された場合はガングリオンと診断されますが、腫瘍が非常に小さい、または深部にできた場合には、MRIなどによる詳しい検査が必要です。

検査でガングリオンの状態が分かったら、症状の程度や患者の希望も考慮して、次のような治療が行われます。

症状によって変わる!ガングリオンの治療法

経過観察

痛みがなく、見た目もさほど気にならない場合は、経過観察が一般的です。
3年以内に80%以上、自然に消えるというデータがあります。

穿刺(さんし)

ガングリオンの中の液体を、注射針で抜きます。

圧潰(あっかい)

皮膚の上から直接、コブを押し潰す方法です。
ガングリオンは良性腫瘍ですので、体内に液体が回っても問題ありません。

レーザー治療

低出力のレーザーを使用するため痛みは殆どなく、ガングリオンによる痛みの症状の軽減に効果的な治療です。

手術

神経の圧迫による痛みやしびれ、運動麻痺などの症状がひどい場合や、同じ場所に繰り返しガングリオンができるという場合は、手術で腫瘍を摘出します。
摘出の際に、周辺の神経や血管が傷つく可能性もあるため、事前に手術のリスクについてもしっかり理解しておきましょう。

ガングリオンの治療に関しては、通常、健康保険が適応されます。

見た目が気になってストレスになったり、動かすことで痛みが生じて日常生活に支障がある場合には、腫瘍の状態や症状の程度に応じた適切な治療が必要ですので、担当医とよく話し合い、納得のいく治療を受けましょう。


4 ガングリオンの予防改善!簡単くるくる体操のやり方


ガングリオンを早く治したい、治ったけど再発を予防したい!という方にぜひ実践していただきたいのが、手首を使うくるくる体操です。

手にガングリオンがある方、ガングリオンはなくても、手の疲れや冷えが気になる方はぜひやってみましょう。

スキマ時間にできる!ガングリオン撃退体操のやり方

①両腕をまっすぐ上に伸ばして、手首をくるくると回します。
②その状態をキープしたまま、上下左右に手首を動かします。

1日数回、入浴後など血行が良くなっている時はもちろん、仕事の合間など、ちょっとした空き時間にこの体操を実践してみてくださいね。

簡単な体操と、ガングリオン周辺のマッサージで、ガングリオンを改善・予防しましょう!


5 ガングリオンを早く治したい!日常生活における注意点


ガングリオンは良性の腫瘍ですから、ガングリオンと診断されても経過観察となることも多く、中には自然に消えてしまうこともあります。

しかしながら、何もしないで今まで通りの生活をしていたら、ガングリオンが小さくなるどころか、大きくなってしまこともあります。

そこで、経過観察中の生活の注意点をご紹介します。

ガングリオンを早く治すための注意点

・原因となる動作などを控える
・刺激を与えない
・身体を温める
・リンパの流れをよくする
・ストレスをためない

痛みや違和感などがある場合は、無理に動かすことは控え、マッサージや体を温めて血流を改善してくださいね。

また、リンパマッサージや入浴、軽い運動などで体内の老廃物の排出を促すのも効果的です。

ガングリオンの悪化・再発予防のために、生活習慣を改善しましょう。


ガングリオンは痛みはなくても、見た目の悪さをストレスと感じる方も多いため、主治医と相談しながら、納得のいく治療を受け、ストレスを軽減していくことも大切です。

また、手足の疲労や血行不良、ストレスなどは、ガングリオンの発症・悪化の原因とされていますので、血行を促進する簡単な体操などを取り入れながら生活習慣を改善して、ガングリオンの早期完治を目指しましょう。

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

ガングリオンができる原因と早く治すための5つの対処法

1 似た疾患に注意!ガングリオンの見た目や症状
2 体質や生活習慣も関係あり!ガングリオンができる原因
3 念のために病院へ!ガングリオンの診断と治療法
4 ガングリオンの予防改善!簡単くるくる体操のやり方
5 ガングリオンを早く治したい!日常生活における注意点


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